こんにちは、代表の豊田です。
今回はお金の事。
仕事はお金だけじゃないとはいえ、お金はとても重要なポイントですよね。
日本で働いた場合と、途上国の海外で働いた場合、当社では基本的に報酬額は同じですが、現地の物価が低かったり寮が充実していたりするので、日本に滞在するより貯金や投資、趣味に回せるお金が多くなる傾向があります。
では、どのくらい違ってくるのか?今回は北マケドニアで勤務した場合を例として解説していきます。
*消費は個人差があります。基本的に私の主観ですので、その点はご理解のうえご覧ください
まず、日本の新卒の平均給与を確認します。(当社の基準ではありません)
額面給与 | 手取給与 (ざっくり80%とした場合) | |
大学院修士課程修了 | 238,900円 | 191,120円 |
大学卒 | 210,200円 | 168,160円 |
高専・短大卒 | 183,900円 | 147,120円 |
高校卒 | 167,400円 | 133,920円 |
社会人経験のない方は額面給与と手取給与って何?って思う方もいるかもしれません。
正社員になると年金や健康保険の自己負担分、所得税などが給与から引かれ、実際に自分の口座に入金されるのは給与額の80%程度になります。(80%というのは本当にざっくりです、給与額、住んでいる場所や年齢など様々な要因で変動します)
ということで、今回は80%を手取りと想定した場合で解説を進めたいと思います。
高専・短大卒の手取りは月147,120円です。ここから月の生活費の計画を立ててみました。
項目 | 金額 |
家賃(共益費) | 43,000円 |
水道光熱費 | 11,000円 |
食費 | 40,000円 |
通信費(スマホ) | 6,000円 |
日用品・雑費 | 10,000円 |
娯楽・交際費 | 20,000円 |
衣料・美容費 | 10,000円 |
予備費 | 5,000円 |
残金 | 2,120円 |
こんな感じに設定してみました。詳細は下記のとおり。
家賃43,000円は地方都市であっても都心では難しいですが、少し離れるとなんとか見つけられる、、、?のではないかと考えて設定してみました。
光熱費の一人暮らしの平均値は10,752円とのことから11,000円で計算。
※参考:総務省統計局「家計調査 家計支出編(2020年度)」
食費は朝は家で食べて200円、お昼は自作お弁当300円、夕食は700円の予算でコンビニや外食、自炊をする。それで1日1,300円×30日40,000円で計算。
通信費に関しては、総務省が公表している「家系調査2020年(表番号1)」によると、スマホだけ契約している人は、毎月の通信費は6,000円程度との事でそれを参考に。※現在は格安スマホがあるので4,500円程度か
日用品・雑費は、ティッシュ・トイレットペーパー、シャンプー、歯ブラシなどの日用品の平均が2,500円(※1)程度との事。それに加え消耗品の電池やコロコロなどの掃除道具、洗剤など、あとちょっとした家具、雑貨などの購入を加味して10,000円に設定。
※1 政府の統計サイト(単身世帯の家計調査2018年度)
娯楽・交際費は、太陽型(※2)の方は飲み会+二次会(カラオケ)に参加すれば1回5,000円なんかあっという間、、、。月型(※2)の方も推しのイベントがあればそれこそ瞬殺。一旦20,000円に設定。
※2 陽キャ陰キャをそれぞれもっとポジティブな表現ができないかと思い、今思いつきました(私たちは海外を含め色々な人種、文化の方と仕事をしていますので、多様性についてポジティブでありたいと常に考えています) —- 太陽型=サンガタ、月型=ツキガタ
衣料・美容費は、被服及び履物が4,606円(※3)との事、美容室代も加味して10,000円に設定。
※3 政府統計の総合窓口(e-Stat)「家計調査 家計収支編 単身世帯」2021年より
最後に、予備費を5,000円と設定。
これで家計支出が出揃い、合計支出145,000円。
手取りの147,120円から差し引くと残るのは、、、
残金 2,120円
………
なかなか厳しい数字となりました。実家暮らしだとまだ良い気がしますが、実家に多少なりとお金を入れないといけないと思いますし、この計算とは別に車の費用が必要になってくると思うので、一人暮らしにせよ実家暮らしにせよあまり大きく変わらないかと。。
先述したとおり、一概にこの計算だけでまとめられませんが、これが現在の日本の現実の一部であることは確かだと思います。
※参考にしたデータの参照元や年代がバラバラですみません、行き当たりばったりで検索して見つかったものを利用しています。ざっくり算出であること認識ください
さて、続いて北マケドニアで勤務した場合の家計を算出してみたいと思います。
項目 | 金額 |
家賃(共益費)、水道光熱費、食費 | 60,000円 |
通信費 | 2,000円 |
日用品・雑費 | 5,000円 |
娯楽・交際費 | 10,000円 |
衣料・美容費 | 5,000円 |
予備費 | 5,000円 |
残金 | 60,120円 |
詳細は下記のとおりです。
家賃、水道光熱費、食事は、会社の寮を利用してもらえればまとめて60,000円。
※1人部屋、専用バスルーム(シャワー、トイレ)
※食事は3食付き
通信費は基本は寮のWifiを利用して、外出時はスマホのデータ通信を月8Gで2,000円以下(4Gだと1,000円以下)。
日用品は物価を考慮し日本の半分の5,000円に設定。但し、ハウスキーパーさんによる週1の部屋の掃除と洗濯が寮費に含まれていますので、こんなにかからないはず。
娯楽・交際費は物価を考慮して半額の10,000円に設定。但し、遊ぶところが全く無いですので、、、こんなに使えるか??という感じです。
同じく衣料・美容費も日本の半額の5,000円に設定。
予備費は日本と同じくの5,000円に設定。
家計支出が出揃いました。支出合計87,000円。
残金 60,120円
……… ??????!!! ん。
計算間違いかな?と思いましたが合っている様です。
図にまとめてみました。
まず、家賃、水道光熱費、食費が大幅に圧縮されていますね。
これは現地の当社関連会社が寮を提供できているからです。
個室、食事3食、清掃、洗濯付、専用シャワートイレ付きで6万円ですので悪くないですよね。
ただ、寮の仕組みは日本でも提供している会社は沢山あります。
やはり一番の特異点は、
物価が低く、遊ぶところが少なく、使う機会が少ない。
だと思います。
カラオケもなければボーリングも無く、ショッピングモールも無い。
遊ぶ機会、物を購入する機会が極端に減ると思います。
私、豊田も2年ほど前に半年程度、北マケドニアに住んだ事があります。
コロナに突入するかしないかの時期だった事もありますが、月に使ったのは1万円程度。
暇でしたが、自分の時間を多くもつ事ができ、それなりに充実した日々が送れていたと記憶しています。
本当に貯金をしたいと思う方は、寮費6万円+諸費2万円の生活もそんなに大変ではないと思います。
という事で日本での生活とは異なり、18万円の初任給でも年間数十万円は貯金可能でしょう。
もちろん、貯金に充てるのではなく、周辺のヨーロッパを旅行する費用にその浮いたお金を充てる事もお勧めします。
日本に住んでいたら簡単にヨーロッパ旅行なんて出来ません。でも北マケドニアに住んでいたら2ヶ月に1回程度イギリスやドイツ、スペイン、フランス、イタリアなど憧れの国々を旅する事ができると思います。
金銭的な貯金に充てるだけではなく、自分の経験値の貯金を増やす事がどれだけ重要か、、、は、また今度書かせて頂きますね。
いかがでしたでしょうか?
少しでも海外勤務、海外在住のイメージが伝わってくれたら良いなと思います。
という事で、北マケドニアを始めとする海外で私達と一緒に働いてみたいと思われる方を募集しています!
お気軽にオンライン相談(もちろん無料)申し込みください!
(他の国の比較はまた別の機会に)
※寮費用は2022年2月時点の金額となり、多少変動する可能性があります
※参照 政府統計局ホームページ